急須で入れたようななにか

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#さな歩き でめぐる隅田川の古い橋11つ

2023年6月7日

17 分くらいで読めます!

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この記事はVTuberの名取さなさんとせんせえ(視聴者さん)に向けた自己満足記事です。

先日名取さなさんが「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」を実況していました。

これがですね、めちゃくちゃにおもしろかったんですよ……記憶を消してもう一度見たいくらいに。
もし見ていないせんせえはぜひ……

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この記事は僅かに「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」のネタバレを含みます。

このゲームでは墨田区の本所が舞台となって、「駒形橋」や「両国橋」が出てきます。どちらも隅田川に架かる橋なのですが、隅田川は「橋の博物館」なんて言われるほどたくさんの種類の橋があります。

ゲームの舞台である本所はすでに他のせんせえやゲームファンの方が巡っておられたので、少し着眼点を変えて、隅田川の橋に着目してみます。

といっても隅田川に架かる橋はたくさんあるので、橋選びの基準として東京都建設局の建築局ニュースNo.109に載っていた「国の重要文化財に指定された橋梁」と「歴史上重要な橋梁」に分類された11橋にしました。

ということで、「名取とせんせえに見せたい!隅田川の古い橋11つ」を#さな歩きにして勝手にご紹介します……!

最初に私が歩いて回った順での全体像を地図で示しておきます。最後の永代橋→勝鬨橋は地下鉄が使えますが、それ以外は基本歩きなので20km弱の散歩ルートです。北千住駅発、勝どき駅着のルートです。

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※東京都民ですら無い上、橋にも詳しくない素人解説記事です。温かい目でご覧いただけますと幸いです。
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大雨が降って数日後に撮影したため川が一部濁っています。ご了承ください。

1. 千住大橋 (せんじゅおおはし)

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※橋の基本情報をこの枠に書いていきます!竣工:1927年12月様式:鋼タイドアーチ橋

1つめは北千住駅から歩いて20分ほどのところにある千住大橋です!

こんな感じで国道4号線の道になっていて、東京方面に向かう道路は1973年の新橋、東北方面に向かう道路は1927年の旧橋になっています。これはまさにここ沢なのですが、今回は右の旧橋の方に進みます。

千住大橋付近は松尾芭蕉の「おくのほそ道」で、東北方面に向けた出発の地でもあるみたいですよ。

そしてパラノマサイトでもお馴染み、葛飾北斎先生の富嶽三十六景の1つです!

千住大橋うおおおおおお

立派なアーチです。日本最古のタイドアーチ橋らしいですよ。

隅田川に架かる橋の多くは関東大震災の震災復興事業で作られたものが多くて、これもその1つです。

横からの写真を取り損ねていますが、タイドアーチなので、引っ張ってるところも見れればよかったなという後悔……

次の目的地の白鬚橋(しらひげばし)までは歩いて30分ほどの距離があるので、道中見つけたものをダイジェストにお届けします。

偶然お神輿に遭遇しました。

偶然やってたお神輿その2です。お祭り日和です。

でっかい貨物駅(隅田川駅)

名取さなが場所を知らないことでお馴染みスカイツリーも道中見えます。

謎の椅子。

白鬚橋が見えてきました。

2. 白鬚橋 (しらひげばし)

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竣工:1931年6月様式:下路式ブレースドリブドタイドアーチ橋

白鬚橋もアーチです!この橋は近所の人達がお金を出し合って作った木橋が起源らしいですよ。

千住大橋ができる前はこのあたりが隅田川渡りの中心地だったらしく、古今和歌集や伊勢物語に出てくる

名にし負はば いざ言問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしや
在原業平

が詠まれたのもこのあたりみたいです。都鳥(ゆりかもめ)は見つけられませんでした。1000年前とは海までの距離も違いますからしょうがない……

白鬚橋は偶然にも名取の初配信と同じ月に塗装がされていました。すごい。

スカイツリーもきれいにフレームに収まってていいかんじです。

橋を渡ると早くも墨田区です。本所七不思議、そして葛飾北斎先生の区ですね。

次の目的地の言問橋(ことといばし)までも、ここから歩いて30分ほどです。ということで、また道中写真を……

またお祭りに遭遇です。お祭り流行ってるんですかね……?名取も夏にお祭りするみたいで(わくわくが止まりません……)

寄り道:きびだんごやさん

道中「吉備子屋」という、きびだんごやさんを見つけてしまったもので……これは行くしか無い……

5本350円。できたてホクホクのきびだんごが手に入ります。

小さくて食べやすいサイズです。通販もあるみたいですよ。もごごチャンス……!

川沿いに出てみると、さっきの千住大橋が見えます。

反対側には桜橋です。桜橋は1985年竣工の橋で、喜ぶ人みたいな形をしています。

道中には石造墨堤永代常夜灯があります。

都内はちょっと歩くだけですぐ文化財にぶち当たって、とってもお得だなと思います。

めちゃたくさん。

屋形船みたいなのも隅田川を流れています。

言問橋も見えてきました。

3. 言問橋 (ことといばし)

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竣工: 1928年2月様式:鋼3径間ゲルバー鈑桁橋

言問橋です!今回紹介する中では少なめのアーチじゃないタイプです。

#さな歩きの写真にある通り、墨田区に目を向けるとスカイツリーが綺麗に見えます!

欄干は90年代に置き換わっちゃいましたが、親柱は当時のままです。
現在は綺麗な景観ですが、東京大空襲で多くの犠牲者が発生した場所です。

(黙祷後、写真を撮らせていただきました)

次の目的地の吾妻橋(あずまばし)までは歩いて10分ほどです。

道中には東武伊勢崎線の鉄橋があって、そこは最近歩いても渡れるようになったみたいです。ということで寄り道してここも渡ります。

寄り道:すみだリバーウォーク

すみだリバーウォークと言う、おしゃれな名前がついてます。

線路近すぎて電車のバネが見えちゃいます。

鉄道橋の方は1930年と、これもまた古い橋です。

こんな感じで鉄橋の横を歩けます。

橋からはまだ見ぬ強敵たち的なノリでこれから行く橋々が見えます。

おまけとして#さな歩きも。

次の橋までの道中には勝海舟像があります。

吾妻橋も見えてきました!

4. 吾妻橋 (あづまばし)

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竣工:1931年6月様式:3径間鋼ソリッドリブタイドアーチ橋

吾妻橋です!

浅草駅も近く、非常に人の往来が多い橋です。

墨田区方面を見ると、アサヒビールの建物が見えます!

ビール浴びーるほど飲んじゃうか(ノンアル~!)
名取さな だじゃれくりえいしょん より

映えスポットですね。

対岸の台東区には浅草駅が鎮座しています。

つぎの駒形橋(こまがたばし)までは徒歩3分ほどの近場です。

5. 駒形橋 (こまがたばし)

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竣工:1927年6月様式:(中央)中路式ソリッドリブタイドアーチ橋と(橋)上路式ソリッドリブアーチ橋

駒形橋です。パラノマサイト実況で見慣れた地名と橋が出てきて、嬉しくなりました。
エンジンかかってきた

スカイツリーも綺麗に見えます。

これは……圧巻のリベット打ちですよ……(なめどりみたいなシールもある)
こんな綺麗な橋の上で会話をしていたとは……

首都高向けの看板もあります。

折角なのでパラノマサイト風な色味でも橋を撮ってみました。

次の厩橋(うまやばし)までは徒歩10分ほどです。

綺麗な遊歩道です。

道中は鳥が虫を捕まえる瞬間に遭遇したりしました。

バンダイナムコさん社屋の対岸ですが、蛇が出るみたいですよ。自然豊かすぎる。

鳩もたくさんいます。

次の橋、厩橋も見えてきました。

6. 厩橋 (うまやばし)

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竣工:1929年9月様式:3径間下路式タイドアーチ橋

厩戸王の厩です。馬をモチーフにした装飾が施されています。

ここもまた立派な橋です。

隣にはお地蔵さんもあります。

圧巻ですね。

不思議な形をした厠もあります。

次の蔵前橋(くらまえばし)まで10分くらいです。

7. 蔵前橋 (くらまえばし)

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竣工:1927年11月様式:3径間連続上路式ソリッドリブ2ヒンジアーチと上路式コンクリート固定アーチ

蔵前橋!

上路式で、黄色です。

橋からの眺め。先ほど渡った厩橋や駒形橋が伺えます。

次の両国橋(りょうごくばし)までの間に旧安田庭園があるので寄っていきましょう!

寄り道:旧安田庭園

ということで、パラノマサイトでもお馴染みの旧安田庭園に到着です。
入場料無料です。

再現度が高すぎる……!

池には亀がいます。カバオくんは居ません。

史跡なんかもあったりします。

さなちゃんねるのロゴ色の紫陽花としろっぽパープルな紫陽花もありました!

次の目的地、両国橋に向かいます!

葛飾北斎先生を取り上げた看板も道中あります。

相撲で有名な両国国技館もあります!

総武線沿いまで来ちゃいましたよ……

両国橋、見えてきました!

8. 両国橋 (りょうごくばし)

折角なのでパラノマサイトっぽいモードを使って撮影
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竣工:1932年5月様式:3径間ゲルバー式鋼鈑桁橋

パラノマサイト聖地ポイントです!

そのまんますぎる……!左上に呪詛行使ボタン出てきそう……

これまで見てきた橋と比べると、シンプルな橋上です。

橋の東京湾方面には首都高が見えます。

次の目的地の清洲橋(きよすばし)までは徒歩25分くらいで、少し遠めです。

道中はお花が咲いていたりします。

ここ沢だ……川の内側と外側で選べます。

競技場みたいな道を選びました。

暗くなってきました……首都高両国JCTの真下あたりです。

謎の石展示スポットがありました。

街灯が貫通してるバグスポットもありました。

1977年竣工の新大橋を横切ります。旧新大橋は関東大震災を耐えて当時を支えた偉大な橋で、博物館明治村に行くと遺構が見れるそうです。

川辺の道になってきました。

名取さなっぽい命名の仕方をした広場もあります。

清洲橋、見えてきました。圧倒的存在感です。

近くにはお花も咲いています。

9. 清洲橋 (きよすばし)

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竣工:1928年3年様式:自碇式鋼鉄製吊橋

個人的最推し橋の清洲橋です。関東大震災発生から1年半後の1925年3月にはこんなすごいものを着工させて3年後に完成させているのすごすぎる……

この次の永代橋と併せて土木学会選奨土木遺産にもなっています。
国の重要文化財にもなっています。

これはすごい。

立派な吊り橋です。

ジョイントの部分もきれいです。

右手には萬年橋と小名木川、左手には隅田川とスカイツリーが見えます。

ずいぶんと歩いて来ました。千住大橋なんて上すぎて書いてないですよ……
寄り道したり橋を渡ったりで、橋巡りする場合の距離はここに書かれたものよりも長くなります。

次の永代橋(えいたいばし)までは800mと書かれていますが、徒歩では15分くらいです。

隅田川大橋!

の下に永代橋!

後ろには清洲橋とスカイツリーが綺麗に見えます。

永代橋です。

タワーマンションが後ろにはそびえ立っています。

10. 永代橋 (えいたいばし)

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竣工:1926年12月様式:(中央)下路式スチールアーチ橋と(両側)鋼桁橋

永代橋です!清洲橋と同じく土木学会選奨土木遺産です。

きれいな水色の橋です。

次の勝鬨橋(かちどきばし)までは距離があるので、地下鉄を使います。
地下鉄+徒歩で30分くらいの所要時間です。

茅場町駅発です。

日比谷線で築地駅まで向かいます。

数時間ぶりの座りで、極楽な移動でした。2駅で築地駅なので一瞬ですが……

築地本願寺を横目に進んでいきます。築地本願寺も関東大震災で作り直された建物です。

築地場外市場を横切ります。

道中には門跡橋の親柱があったりします。

勝鬨橋が見えてきました!!

11. 勝鬨橋 (かちどきばし)

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竣工:1940年6月様式:(可動部)シカゴ型双葉跳開橋と(固定部)鋼ソリッドリブタイドアーチ橋

勝鬨橋!珍しい可動橋です。

近くにはかちどき 橋の資料館があります。

勝鬨橋は土木学会選奨土木遺産ではないですが、国の重要文化財と機械遺産になっています。

今回紹介の中では一番新しい、といっても戦前ですが……1940年竣工の橋です。この橋はあの幻の1940年東京万博に向けて作ったようで、数少ない東京万博関連物です。

橋が開く時のための信号っぽい……?

訪れた時は、あいにく工事中でした。

ここが開く部分みたいですよ。

隙間から川が見える……

可動橋といっても、最後に可動したのは1970年みたいです。

工事中もレアかも……

道なりに進むと勝どき駅にたどり着きます。

編集後記

橋といっても1つ1つ建築様式や建設経緯が違って飽きない橋めぐりになりました!

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バーチャルサナトリウムの名取さなさんへ外出許可が取れたときは、移動中や散歩中に渡る橋に着目するのも楽しいかもしれません……!一般せんせえより