急須で入れたようななにか

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しぐれういのライブ Wishing Umbrella で心臓をぶち抜かれた話

2026年5月31日

3 分くらいで読めます!

ここ数年、しぐれういの配信ちゃんと見てなかったんですよね。
後方腕組みというか、もはや後方うつ伏せって感じで。
インターンの自己紹介で「しぐれうい推しです。」なんて言っちゃうくらいオタクしてた頃が痛いなと斜に構え、冥土の土産にライブに行くか〜、チケット代の元は取れるかな〜、くらいのケチケチな気持ちで正直席についた訳ですが、、、

ぶち抜かれましたね、、、心臓を。(開始数曲で)

感情動線の設計がすごい。どんだけ練ったらあんなすごいもの作れるんだ。
素直(物はいいよう)なので、微妙なライブは微妙な気持ちになって帰るんですけど、しぐれういのライブは序盤も序盤で、社会人3年目の安易な損得勘定は跡形もなく粉砕されて「もう元取ったな」って感情になりました。もらいすぎてて搾取してるレベル。

古参から新規まで、クソデカ当たり判定で全員を的確に射抜く緻密なセトリ。
雑談や茶番もほぼなく、2時間で23曲、衣装チェンジ6回。
元を取ろうとする学生のカラオケみたいな分量。
YouTubeではほとんど歌枠をしないのに、実は歌の需要を誰よりも分かっているのが本当にあざとい。

​そもそも複数事務所やゲームを跨いだゲスト参加を、個人Vがやってのけている点が恐ろしい。
ビジネス的な交渉も技術的ハードル(現実と違って、シェーダーとか3Dモデルが環境によって全然違うので)も難しいことに想像に難くない。
その上でネット社会の地雷を巧みに避けつつ、オタクが一番喜ぶ最高の演出を用意しているのがすごい。

そんな想像に難くない苦労の中で、「私は辛い現実から少しでも楽しめる場所を作りたい(サーカスみたいにでっかい傘で守りたい的な)」こと言ってて、グッズも値段安めで学生向けのチケットまで用意する余裕感。
彼女が上位存在であることを分からされました。
新卒のメンタルケアする本部長のメンターみたいな感じなんですよ。圧倒的に強い人が、大量の矢を受けながら、か弱い一人を励ましてるみたいな。

事務所Vみたいに他と共通で使い回せるシステムじゃない上、毎年ライブをするようなVではない。
純粋に今回のためだけに用意した、SDGsへのアンチテーゼとも言える瞬間最大風速的な演出。
しぐれういは趣味でVTuberやってますよ〜のフリして、プロジェクトオーナーとしてのこだわりの強さと身銭の切り方が半端じゃない。
クオリティ半分でも全然満足できるのに、期待を優に超えてくる、一切妥協のない演出。
利害関係のある企業にはできない個人Vの立場で、色んな世界の色んな人を連れてくる演出。ニンテンドーダイレクトのスマブラ回でも見てるのかな?

極めつけは、最後のマイクを通さずの生声。
2次元という完璧な虚構を楽しんでいたはずなのに、境界線を踏み越えて一瞬だけこっちに来る七夕的演出。
ずっと見たかったけど、見せてとは言っちゃいけないようなものを、向こうから差し出された感じ。そしてそれが超えてはいけないラインをギリギリ越えずに収まっていること。それ含めて、本当にずるい。

しぐれういって、かわいいとか才能があるとか、そんな言葉じゃ収まらなくて。最強のエンタメを実現するために、個人Vの限界も炎上リスクも大人の事情も全部巻き取って、積み上げてきた経歴とキャラクターと根性でねじ伏せる最強のイラストレーターです。

冷めていた自分がまだこんなに熱くなれるんだと知った幸せな敗北でした。

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