新石垣空港→与那国空港
琉球エアーコミューターの石垣→与那国便に乗ります。
与那国空港行きは石垣か那覇から出ています。
機材はDHC-8です。
南の国の明るい日差しを受けて出発です。
客席は50席で、本日は満席です。
飛行機は文明の利器です。
あっという間に上空です。
石垣空港から30分ほどで到着です。
空港には回転寿司のレーンより短いベルトコンベアがありました。
祖納
空港から30分少々歩いて祖納(そない)地区まで向かいます。
免許こそ持ってますが、生粋のペーパードライバーなので徒歩で頑張ります。
南の島ののどかな景色です。
写真右に見える島唯一のホテルは現在営業しておらず、コールセンターとして使われているみたいです。
礼文島を歩いたときのことを思い出します。
野生のバナナが生えていました。南国って感じです。
ジャコウアゲハの八重山諸島亜種みたいです。
奥に見えるのは天然の展望台でティンダバナと呼ばれてるみたいです(時間が無くて行けなかった)。
街らしくなってきました。
与那国には3つの集落があり、ここ祖納地区は役場などある与那国最大の地区です。
離島における営業中の看板は希望です。
お昼にします。
焼き鯖定食、900円とは思えないボリュームです。
ほかほかのご飯。
お味噌汁。
与那国の水道水は地下水が用いられています。
令和2年に設備導入で軟水化されました。そんな事を考えながらすすります。
焼き鯖です。海の幸に舌鼓です。
後ろのお野菜は与那国で育ったパクチーなどが使われています。
さて、美味しいお昼をいただいて、また歩きます。
猫。
島に2つしかない信号の1つです。
自然が侵食する道を歩いていきます。
さんぴん茶で水分補給しながら海岸を目指していきます。
立派な墓地を抜けていきます。
もはや八重山諸島おなじみのアダンの実です。
あぶひてぃはま(Googleマップ上では四畳半ビーチ)、到着です。
青色って200色あるんじゃないかってレベルの綺麗な海です。
さて、東シナ海を眺めながら、バス停に向かいます。次目指す「久部良」地区まではバスを使います。
バス、無料なんです。
町の税金が使われていますが、観光客でも乗ることが許されています。罪悪感。
1日9便も運行されてて、終バスは23時台とそこらの地方都市より遅い終バスです。
国境を守るレーダー施設を遠目にフィリピン海沿いを進んで行きます。
島の南端に位置する比川地区は時間の都合上滞在できませんでした……
久部良港に到着です。
久部良
久部良(くぶら)地区は日本最西端の集落です。
猫も駆け下りる集落です。
ということで、最西端を目指します。
軽い登山です。
誰も居ないので歌でも歌っていたらあっという間に到着です。
まずはお馴染みの石
台湾までは100kmちょっと離れているので流石に見えません。
うっすらタンカーが伺えます。
西崎灯台です。
灯台の裏からは、令和元年から本当の最西端になった岩礁が見えます。
ということで、今いる位置は観光名所的な最西端という訳ですね。
近くには琉球列島人の移動を再現するために台湾から丸木舟で与那国まで漕いだプロジェクトを称える碑が立っています。
ちょっと黒潮を横切るフェリーよなくにが大揺れで現代人に恐れられているのに対して、丸木舟で台湾から黒潮を横切って与那国行った人類すごすぎません??
そんな碑の横からは久部良集落が綺麗に見えます。
これは近くの休憩スペースです。
祖納の商店で買った台湾カステラを食べます。
もぐもぐおやつタイムです。
台湾は見えないのですがね……
おおきい。
そして、ちゃんと与那国島で作られた台湾カステラです。
卵なんて平飼い卵ですよ。
自由に歩き回る鶏が頭に浮かぶ美味しさでした。
折角なので#さな歩きを。
さて、タイトル回収を目指します。この場でパソコンを立ち上げて……
Free_Wi-Fiが……ある……!
まさに最西端でgit commitすることが想定されているような環境です。
最西端で最先端のVITEをローカルホストで立ち上げて……
いざ作業開始。
と思ったのもつかの間、観光客の方が来られたのでそっとパソコンを閉じました。
さすがに誰もいない国境の最西端でパソコンカタカタしてる人間いるのは怖すぎます。
観光客の方を不快にさせるのはさすがに違うと思ったのでやめました。
他人の目を気にせず自分勝手なことをするのは、コーヒーに勝手に砂糖を入れるくらいの冒涜です。
ということで、帰ります。
途中、寄り道していたら馬に出会いました。
サファリパークとかじゃないですよ?公道なんですよここ……?
日本に8種いる在来種のうちの1つ、ヨナグニウマです。
公道脇の草を食べています。
結構います……
公道で馬に出会うというイベントだけで、この島に来た甲斐があった気がしてきました。
帰りのバスまで時間があるので、もう少し散策します。
港にはRORO船のみかさが来航していました。
船籍港は壱岐なのに与那国にいるなんて感動です。
この船は村営船→旅客フェリー→劇場船→RORO船となかなかおもしろい歴史を辿っており、今は陸上自衛隊のチャーター船となって与那国まで来ていたみたいです。
これは最西端の郵便局です。
数千年後の人類が郵便局の出土具合で日本の範囲をしらべる事ができそうなくらい、東西南北同じ色とマークです。
日本最後の夕日が見える場所にも来ました。
時刻は16:13。
日本標準時子午線の東経135度から10度以上も離れているこの地ではまだ、日が暮れようともしていません。
この日の与那国の日の入りは18時49分でした。
民間人が行ける最東端の納沙布岬の日の入りは17時2分です。
2時間くらい違っても同じタイムゾーンなのはありがたい国ですね。
お次は負の歴史を持つ景勝地、久部良バリです。
思った以上に深い……
東シナ海には浮き輪が浮かんでいました。
さて、横目には謎の廃墟が見えてきます。
これは製塩所の跡地みたいです。
黒潮の海水から塩を作っていたところみたいですが、火災で焼失して廃墟になったみたいです。
最果ての海辺に佇む廃墟というのは、なんとも言えない魅力を感じます。
さて、久部良港よりバスに乗って空港に戻ります。
空港に併設されているお店で夜ご飯をいただきまいた。
贅沢にカジキ丼です。
お野菜はこのお店の自家菜園で作られた与那国育ちのお野菜です。
帰りの飛行機がやってきました。
飛行機の待ち時間でgit commitもできました。
与那国空港→新石垣空港
国内で一番遅い日の入りを横目に出発です。
小型機ですが高級感のある座席です。
与那国島を後にします。
30分の飛行ですが、ベルト着用サインが消えるタイミングもあったりします。
あっというまに石垣市街です。
逢魔時というよりもはや薄暮ですが、綺麗な時間に石垣空港に戻ってきました。
ここ八重山諸島は南半球で見える南十字星を日本で見ることができる国内でも貴重なスポットです。
おわり
国家公務員には特地勤務手当という制度があります。
いわゆる生活が大変な場所に加算されるお給料なのですが、与那国島は一番支給の多い級別区分「6級地」に相当します。
他に6級地なのは南大東島と父島くらいで、給与制度からも最果てが感じられます。
個人的には南大東島も父島も大学生活で行きたい島々なので、6級地めぐりとも呼べそうです。