成績上位者の学習の特徴は「勉強を楽しむ」「計画を立てる」「優先づけをする」
こちらは予備校や模試で有名な東進ハイスクールを運営する株式会社ナガセが2020年9月にプレスリリースされた文章の冒頭です。
なかなか簡潔でインパクトのある見出しです。後ろ2つは理解できますが、1つ目は少し意外です。
発表によると3つの傾向が述べられています。
①勉強に対して、成績上位者ほど楽しいと感じている ②計画を立てるのは当たり前。学習量を達成できるか否かに差がつく ③成績上位者ほど、どこが重要かを考え時間のかけ方を調整する傾向が高い
①についてですが、計画立てと成績の相関なら理解できるのですが、「勉強が楽しい」という感情面でも違いが出るというのは驚きです。勉強が気持ちの問題もあるという事実を突きつけられた気がします…
②についてですが、なんと成績に関わらず高校生の7割は勉強の計画を立てているんです。大学生より高校生の方がしっかりしているのかもしれません…大学生になって勉強の計画立てを怠った自分が恥ずかしくなります。タスク管理は子供でも当たり前の時代なんですね。
差のつくポイントは計画の達成度合いみたいです。計画は立てるだけでも意味があると言われていますが、差をつけるには達成できる計画にしていくことが大切みたいです。
③についてですが、発表資料を見たところ成績が最も上のグループと最も下のグループとで数%の差にとどまっており、微妙なところです。ですが「どこが重要かを考え時間のかけ方を調整する」は言わずもがなな気もしますね。それを実現するが難しいのですが…
以上が私の感想です。
これらは約7万人の高校生からの結果に過ぎません。標本抽出は母集団からの正しい抽出が必要不可欠なので、調査元となった「全国統一高校生テスト」を受けている人と受けていない人の違いが少ないほど実際の高校生を表しているのですが、模試を受けるか否かは環境と成績で大きく依存する傾向にあると考えられ、正直なところ実際の高校生とは乖離があるかもしれません。あくまで参考程度に受け止めようと思います。