急須で入れたようななにか

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鬼に金棒、俺にCLIP STUDIO PAINT

2025年9月1日

4 分くらいで読めます!

熱りから醒める前に書きたい。
正直画力は下の下、無限の猿定理の類似になるくらいには画力がない。

しかしずっとイラストを始めてみたくて、ついにCLIP STUDIO PAINT(以後クリスタ)に手を出した。
(本当は3年くらい前にペンタブを買ってたけど、すぐ諦めてたから今から始めたということにしてほしい)

これまで線が描ければペイントソフトなんて何でもいいと思っていたが、クリスタはそんな世界に革命をもたらした。

💡
私が触れたのがクリスタであっただけで、他のお絵描きソフトにも同様の機能があります

革命

革命1:レイヤー

絵を描いてなくてもレイヤー位は聞いたことあるかもしれない。
動画編集など、他でもレイヤーという概念は出てくる。

ことお絵描きに関しては、これが世界を変えるくらいに執筆体験を変える。

などとレイヤーを分けることで色々便利になる。
単に作業内容を分けられるだけじゃない。

レイヤ効果を使うことで、下書きの色を薄めに別色にして分かりやすいガイドにするとか、

乗算レイヤで影を入れるとか、

スクリーンレイヤを使うと、目のハイライトなんかも作れてしまう。

目のハイライト、手書きで作るには相当大変なことが容易に想像できる。
それがクリスタならレイヤーをポチポチするだけで、できてしまう。

革命2:ベクターレイヤでの消しゴム

現実世界の消しゴムはどこまでも消す。みなさんご存知の通り。

例えば髪を描いているとき、下にはみ出した線を消すのは大変である。

消しゴムを当てようものなら、他の線もろとも一緒に消してしまう。

しかしクリスタには線の交点まで消す、というのがある。(ベクターレイヤにする必要はあるが)

これはつまり、線が交わるところまで消すというやつで、

消しゴムを選択して、↑この右下のはみ出しをそっと撫でるだけで

↑こんな感じで交点までの線を消してくれる。
クリスタでは線を描くとき、はみ出し放題である。

革命3:色塗り

色を塗りたいときがあるとする。例えばこの円。

これにバケツで色を塗ろうとすると、

こんな感じで世界を赤に染め上げてしまうこと。
円がちゃんと閉じていないので、当たり前である。

こういった線の隙間をちまちまと埋めるのは至難の業である。
小学生の頃、習字でとめ・はね・はらいをし忘れて、後で付け足して怒られるようなことをしなくてはいけない。

でもクリスタなら隙間閉じという仕組みがある。

これを調整して、バケツで色を塗ると

隙間があっても、いい感じに無視して埋めてくれる。

特に髪色を塗るときは隙間のオンパレードであるため、これは大変に助かる。

悩んでいたら、クリスタを買ったほうがいい絶対

もっと早くから使わなかったことをマジで後悔している。クリスタは神。
買い切り版もあるので、全然良い。

多分筆者はクリスタの機能の1%も使いこなせていないが、それでもイラストの描き方の違いを相当感じている。
イラスト用の3Dモデルを簡単に召喚してポーズの参考にできたり、Webカメラを使って自分の指の形をクリスタ内の3Dモデルの手に反映する機能もあるらしい。

Webエンジニア的な喩えをするとメモ帳とJetBrainsのIDEくらい違う。

紙のイラストとデジタルイラストでは違うことを知っていた。
でも紙とデジタルにはCtrl + Zくらいしか差がないと思っていた。
しかしレイヤーや消しゴム周りの便利機能を知ると、もはや根本的に紙とデジタルは別の作業だと気づき始めた。

Webサービスをアセンブリで書くことはできないけど、高級言語とフレームワーク使えば爆速で作れる、みたいな。

結果、イラストも手書きは無理だけどデジタルなら自分にもできるんじゃないか!?
そう希望が湧いた。

手書きのイラスト経験を通してイラストが得意でないと諦めていたら、デジタルイラストの世界に飛び込んでみてほしい。

追記

やっぱりイラスト難しい。
人体の構造理解をしていないと一瞬で壁に当たる。

デジタルイラストはあまりにも便利だけど、技術が必要ない訳じゃない。
プログラミングと同じ。

でも少しだけ希望は見えてきた気がした。
なにより、pixivでデジタルイラストを見るときの解像度は格段に上がった。
この影って乗算レイヤで入れてるのかな~みたいな。