過去の社会人感想記事はこちらより。
新卒が終わって半年が経って、またいろいろ価値観に変化があった。
そしてもう新卒とは言えないので、この記事からは社会人という名前に。
辛抱強く待つという気持ち
仕事でなにか作っていく中で、ちゃんとしたクオリティのものを作るには莫大な人と時間と思考が必要なことを常々思わされる。
パッとみ単純に見えるものでも、実はめちゃくちゃに裏側が複雑だったりする。
人間においても1週間単位での仕事成果とか変化を求めるよりも、年単位で観測したほうがいい気がしてきた。
1週間単位の、ある種のマイクロマネジメントみたいな成果管理をしてしまうと短期ための努力が中心となって、重要だけど急ぎじゃないことが永遠にできない。
もちろん毎日の変化も大事。よく日報研修とかで聞く話だが、1日が×1.02倍でも複利で影響デカってのは本当にそうだと思う。
でも根幹の部分やトラウマ起因の色々はすぐには変われない。
だからマクロとミクロ、どっちも持つことが大事。1週間で変化しなかったから自分はもうだめだというのは短絡的すぎる。
だから仕事の評価が半年とか1年に1回なのって意外と的を得てるのかなと思ったりした。
最近よくコテンラジオというPodcastsを聴いているのだが、必ずしもすぐ人は大成しないことが分かる。
例えばアンパンマンがある。
乳幼児のユーザ比率で驚異的な比率を占める巨大IPである。
しかし原作のやなせたかしさんにとって、初めてアンパンマンがアニメ化されたのは69歳だった。
しかも当時アンパンマンのアニメはそこまで期待されていなかった上に、今のアンパンマンを作り出すまでも各方面から必ずしも良い評判ではなかったらしい。
(詳細はコテンラジオのやなせたかしさん回がおもしろくてわかりやすいのでおすすめ)
そう考えると、大抵の人にとって、自分には才能がないとか、作ったものがめだたないからとかで諦めには早いと思った。
せめて10年くらい続けてから決めてもいいのかなと思った。
逆に、世界が焦りすぎている。
もっと評価を長期で見てほしい。
1年では意味がなくても10年では意味があることもいっぱいある気がすると思った。
有名な企業だって、実は波乱万丈だったりする。
そういうのを調べてみると結構面白くて、なにより自分がまだ大成してなくてもいいんだって気持ちになる。
周りが当たり前のように起業や本を出してると焦るが、まだ自分はそのターンじゃないと言い聞かせている。
長い目で自己を見ていきたい。
つみたてNISAと同じ。
やりきる力の向上
新卒1年目と比べて、任せてもらえる仕事の単位が大きくなった。
ドメイン理解としても1年前よりは向上している。
一方で、大きい単位の仕事やり切ることはかなり厳しい。
最近は「この仕事終わったら強くなれるんだ……」という気持ちでなんとかタスクを倒している。
ニーチェの超人思想みたいな感じ。
達成率五分五分みたいなタスクを振ってもらえることで、めちゃくちゃ成長できている気がする。
でもこれは逆に言えば、ちょっと限界を超えるとメンタルが終わる可能性を常に孕んでいて怖さもある。
できないときはできないって言えることや自分の限界を知っておく必要はありそうだと思った。
(限界まで抱え込んで全部を投げ出しちゃう系は学生時代にちゃんと失敗済みなので、ちゃんと今は引き際を分かっているつもりだが……)
新しいことに挑戦したい欲は変わらず
新卒1年目と比べて2年目は時間の経過が早くなった気がする。
どこかで「新しいことに触れていないと時間の経過が早くなる」みたいなことが言われていて焦りがある。
この時間の経過速度ってことは、俺最近新しいことしてなくない?厳しいって。と思うことがよくある。
仕事は大前提として、それ以外も色々したいというのが常にある。
これは学生の頃からある気持ちだが、変わらずこの気持ちが残っていることは大事だと思う。
新しいことに挑戦したくない欲も少しある
新しいことに挑戦したい欲がある反面、心の中で安定とか落ち着きが欲しいという気持ちも少しずつ芽生えているのを感じる。
金銭感覚の変化
大学生の頃は1日3食合計を1000円以内として食費守っていたのに、特に社会人2年目になってからはランチ1000円に抵抗が無くなってきていて怖い。
ランチ1000円を週7!とまでは危機感持って自制しているが……
学生の頃は控えていたコンビニも普通に行くし、自販機で飲み物とか買うようになってしまった。
とはいえ必要な出費の可能性も高い。
圧倒的にお金より時間のほうが価値があるので。
一方で収入を調整するのは難しいので、できる限り支出で調整して財務を健全に保ちたい気持ちもある。
要はバランスおじさん。
ストレス解消としてのお酒を覚える
学生の頃はお酒アンチだった。
アルコールで脳機能を抑える時間が人生で1秒でも多くあるのは無駄だと思っていたので、飲酒はできる限り避けていた。
社会人1年目になって、コミュニケーション手段としてのお酒を知った。
たしかに飲みの場は大事。でも1人で家で飲むことはなかった。
社会人2年目になって、仕事終わりに家でお酒を飲むことを覚えた。
というより割と直近1ヶ月とかの話だが、ストレス解消 as a 飲酒みたいなものが増えている。
2年前の自分からは想像もつかない。
でもこの経験を通して、世の大人が一人で飲酒している理由がやっと理解できた。
お酒は一人で簡単にストレス解消できる。セルフネグレクト感あるけど。
隠さず自己表現できるようになった
小さい頃から、自分をさらけ出すのは恥ずかしいことだと思っていた。
でも2年目になってから、意外とそれが薄まってきた。
要因を深ぼるなら、隠さないほうが人間としておもしろいと思い始めたというのがある。多分自分に自信が芽生えたからかもしれない。
あと自己開示しないと相手も自己開示してくれないので、コミュニケーションとして大事というのもある。
自己肯定感が高くなった
高校生の頃には想像もつかなかった世界にいる。
そんな場所で1年仕事をやりきったというのが大きそう。
波はあるけど社会人2年目になってから明確に自己肯定感が高い方に向かってる。
(S&P 500の直近5年のグラフみたいな感じ)
欺瞞で傲慢かもしれないけど、最近揺るがない自信みたいなものが奥底にあるのを感じる。
若さは正義
あくまで若さは主観だと思うが……
立場的に若さを自覚しやすい。
院卒が多い中で学部卒であると同時に、早生まれというのもあってまだしばらく23歳。
早生まれなんて幼稚園や小学校では恐ろしくデバフだったが、この年になってくると強みになってきた。
特に学部卒と院卒の2年はでかい。本当にでかい。
少なくとも自分という人間は、大学院でなく就職を選んでよかったなと思っている(生存者バイアスだけど)。
とはいえ若さなんて個人の思い込みが大きい気もする。
周りを見ていると実年齢と言うより自認のほうが大事なのを感じる。
でも色々なことが若いからという理由で実現できている気もする。
新卒のときに強く感じていたけど、2年目になった今でもまだ若さで許されている場面が頻繁にある。
逆に数年後、自分を定量的に若手と言えなくなる時代がくるのがとても怖い。
それまでにちゃんと実力をつけなくてはという危機感が常にある。